9月22日「元気つく場でおしゃべりしましょ!! つくば市・浪江町避難者の集い」
こんにちは。ふうあいねっと事務局の小原です。
先週の土曜日22日、つくば市の筑波学院大学を会場として、「元気つく場でおしゃべりしましょ!! つくば市・浪江町避難者の集い」が開催されました。
ご自身も浪江町からつくば市に避難されている古場さんご夫妻が中心となって企画され、浪江町近隣市町村の方も含め約150人が集まりました。
参加者はめいめい集まって、懐かしい方、あるいは初めて会った方と
しばらくは故郷のお話や現状のお話をしていました。
11時頃、浪江町の馬場町長が駆けつけ、集まった方を前にスピーチ。
以下、馬場町長のお話をかいつまんで記述いたします。
「福島県内には1万4000人、県外には7000人が避難している。役場も4度目の移転をした。1700人の子どもは900人が県内、800人が県外避難と言うことで、本当にかわいそうなことをしている。子どもたちがすくすくと育つように行政でバックアップしていきたい。
賠償の問題では、『加害者』が請求をして申告を求めるのはおかしいのでは?主張するものについては主張していき完全賠償を勝ち取りたい。
除染に関しては、非常にはがゆいものを感じている。世界の技術を集めてやればいいのに、地面をはがしていくしか方法がない。
また、区域の見直しと避難指示解除は別物。まだ原発事故は収束していない。もし廃炉の最中に何かあったら。その様子を見ながら避難指示解除については決めていく。
我々は原発災害による避難者だ。『町長、俺はもうがんばれねえんだ』と言う声もある。浪江町は皆さんのためにある。皆さんとともに再生していきたい。」
時折声を震わせながら、約20分ほどお話されたと思います。
その後、町長は時間の許す限り各テーブルを回って避難されている方と懇談されました。
お昼をはさんで、別会場にて浪江出身の民謡歌手・原田直之さんのコンサートが開かれました。
懐かしい歌を一緒に口ずさんだり、原田さんの調子の良いお話に笑い声が起きるなど、盛大の内に閉会しました。
避難されている方がご自分で企画され、たくさんの人が集まり、大変良い企画となりました。
↑町民の前で話す馬場町長
↑町民の座るテーブルで懇談
↑会場にはテレビ局も。(残念ながら放送になりませんでしたが・・・)
↑原田直之さんのコンサート
↑23日茨城新聞に会の様子が掲載